2012年3月27日火曜日

子宮頚ガン検診についてなのですが、 先日検診をしたところ、ⅡRという結果が出ま...

子宮頚ガン検診についてなのですが、

先日検診をしたところ、ⅡRという結果が出ました。三ヶ月後に定期検診にきてくださいとの事です。

そこで質問なのですが、


1、私は過去に尖形コンジローマになりました。コンジローマにかかった事があると、子宮頚ガン検診にひっかかるものですか??

2、三ヶ月後に検診というのは、ⅡRというのは重いのですか??



不安なので誰かお答えください。







尖圭コンジローマは、ローリスク HPV ( ヒューマンパピローマウイルス ) の 6 型と 11 型の感染が原因で、今回とは無関係です。

細胞診の class II は、炎症所見がある事を意味します。

炎症は、各種膣炎の他、ストレスや環境変化等により、膣内を奇麗に維持する、卵胞ホルモンが一時的に低下した事による場合が多いと思われます。

妊婦さんや、産褥期の人、閉経後の人も、膣の自浄作用が低下し、この様な結果となりますが、所見が無ければ治療の対象にはなりません。

class IIR の R は、repeat ( 繰り返し ) の意味です。

炎症所見の場合は、6ヶ月後の再検査ですが、この場合、先の class IIIa の疑いも否定出来ないため、念のため 3ヶ月としている様です。

class IIIa は、軽度異形成と言い、癌ではありません。

子宮の入口の粘膜の表面の細胞の核が、いびつに変化した状態です。

先の病変に進展するのは僅かに数%であり、自然治癒し、正常に戻ります。

仮に、class IIIa だった場合の原因は、ハイリスク HPV の持続感染が原因です。

性交渉の経験のある女性の 80% は生涯に感染しますが、一過性感染でウイルスは消失します。

10% 程の人が持続感染となり、細胞の核が、いびつに変化した異形成という変化を起こしますが、免疫で治り、正常な細胞に戻ります。

ごく僅かな人が5年以上かけて、癌に進展します。



補足に関して

殆どの場合、正常に戻る筈です。

今回は、異形成が出た訳ではありませんが、念のため、ハイリスクHPVの持続感染の原因を掲載します。

禁煙と、ビタミン不足にならない様に緑黄色野菜や果物もしっかり取る様にします。

HPV 持続感染の原因です

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。

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