今日、子宮がん検診の結果を聞きに言ったところ

今日、子宮がん検診の結果を聞きに言ったところ

『異形成の中等度から高度らへん』と言われました。

大きい病院への紹介状を出してもらう予定でしたが、今月末に田園調布に引越しがあり、その付近で病院を探したほうがいいでしょうと、今日は紹介状もらえませんでした。ちなみに検査を受けた病院は中央区にある病院です。

どなたかいい病院(￥高くないところ)知っていましたら教えてください。

これから子供を考えていたのですごくショックです。

子供産みたいですし、症状にもよりますが子宮全摘出なんていやです。

これからどうなるか、本当に怖いです。。。

子宮全摘になる事は無いと思われます。

経過観察か、レーザー蒸散、円錐切除にいずれかです。

保険適応となり、治療費についての差はありませんが、レーザーの適応となった場合の事を考慮し、その設備がある場所を探された方が良いと思います。



子宮頚癌は、ハイリスク HPV ( ヒトパピローマウイルス ) の持続感染で発症します。

性交渉の経験のある女性の 80% は生涯に感染しますが、一過性感染でウイルスは消失します。

10% 程の人が、最低、6ヶ月の持続感染で、細胞の核が、いびつに変化した異形成という変化を起こしますが、免疫で治り、正常な細胞に戻ります。

ごく僅かな人が5年以上かけて、癌に進展します。



持続感染の原因です。

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。



細胞診分類と進行度

1 ) 軽度異形成 ; 子宮の入口の粘膜の表面の細胞の核が、いびつに変化した状態です。先の病変に進展するのは僅かに数%であり、自然治癒し、正常に戻ります。

2 ) 中等度異形成 ; 中間の細胞の核が、いびつに変化した状態です。10%程が、先の病変に進行しますが、残りは正常に戻ります。

3 ) 高度異形成 ; 深い細胞の核が、いびつに変化した状態です。15~20%が早期の癌に移行します。

4 ) 上皮内癌 ; 粘膜が癌に置き換わるも、癌が粘膜内に留まった状態です。70%が微小浸潤癌に進展します。



治 療

1 ) と 2) は、3ヶ月間隔での細胞診で経過を追います。

3 ) は、病変部が全て見えており、浸潤癌を疑う場所が無ければ、日帰りもしくは1日入院で粘膜を焼く、レーザー蒸散をします。

そうで無い場合は、5~7日の入院で、子宮の入口を取る円錐切除術を施行します。

4 ) は、円錐切除術を施行します。

レーザー蒸散や、円錐切除を施行しても妊娠も分娩も可能です。