腎臓病の悪化、散歩のし過ぎでしょうか?
71歳の父が糖尿病性腎症です。
食事療法のおかげでクレアチニンが下がってきたのですが、先日の検査でまた上がっていました。
生活の変化としては、犬を飼いはじめたので散歩の時間が多くなったくらいです。
以前医師には「朝夕30分の散歩」と言われていたのですが、父は朝1時間のみしていました。医師も「それでもいいけど~・・・」という感じでした。しかし、1ヶ月半前から犬の散歩を夕方も30分するようになってから(合計で1時間半/日)徐々にクレアチニンが上がりはじめ、昨日の検査で以前の数値に戻ってしまいました。
最近暑くなった上、運動のし過ぎでカロリー消費をしているからでしょうか?体重はここ一ヶ月で0.5-1kg減りました。
ここ数ヶ月のクレアチニンの変化(一ヶ月毎)
1.56→1.44→1.29→1.18→1.09→1.11→1.52
<食事療法>
カロリー 1600-1680/日
タンパク 体重×1 (現在は57)
塩分 6g以下
検査結果での異常のみ書きます。(Hは高値、Lは低値)
RBC: L 347 (正常値 427-570)
Hb: L 9.3 (13.5-17.6)
Ht: L 28.9 (39.8-51.8)
MCH: L 26.8 (28-34.6)
RDW: H 15.4 (9.4-14.6)
ウロビリノーゲン +/-
ビルブリン 異常+1
CRN: H 1.52 (0.6-1.1)
CPK: H 167 (27-160)
GLU: H 140 (60-109)
eGFR: L 36.1 (60以上)
CPKはずっと70-90だったのが昨日の検査で167になっていました。
先月の検査のみ血清鉄があり L 19 (54-181) でした。
A1cは5.5 で安定しています。
血圧は、 4月 122/60 → 5月 114/60 → 6月 106/50 です。
カロリーはめいいっぱいの1680kcal/日にし、食事療法は守っています。
しかし散歩を朝夕20~30分にするよう言っても、なかなかきいてくれず・・・
運動のし過ぎでカロリーが足りずクレアチニンが上がるのであれば、し過ぎた日は油を足してカロリーアップさせた方がいいでしょうか(しかしそれをすると言われたカロリーを超えてしまいます)?
それともこれ位の悪化は仕方ないのでしょうか?
また、腎臓病からの貧血らしいですが食事からはどうにもならないのでしょうか?
病院は1ヶ月後なので、参考になるご意見をお聞かせできないかと思っています。
詳しい方、よろしくお願い致します。
透析患者です。
分かる範囲で回答させていただきます。
私は腎臓からの透析ですが、糖尿の方も多数知っておりますので、その知見から。
まずクレアチニンですが、こちらは運動量と一部関係はあるかと思います。
運動される前のクレアチニンレベルぐらいですので、問題はないでしょう。あまり気にされなくともいいかと。
むしろ運動により1日の摂取カロリーについて計算されなおされたほうがいいかも知れません。1600キロカロリー前後は多分運動をされない、もしくは軽度作業者向けのカロリー設定かと。
対して運動により基礎代謝が上がれば、その分補わないと今度は逆に腎臓に栄養分が足りないことになり、機能低下にもつながりかねませんので。一度ドクターに相談されて管理栄養士さんの栄養相談を受けてください。
血圧が低下傾向にあるのが、その意味かも知れません。
それから油の摂取等については考えてください。
1日ごとの運動量で調整というのはあまりいただけません。というのも仮に30分歩いたからといって消費カロリーとしては運動からの分は大変低い値にしかならないはずです。むしろ筋肉量による基礎代謝アップ効果のほうが高いはずです。
鉄分についてですが、これは腎臓が機能低下を起こすと低下するのは避けられないことですよね。
お父様の数値ではヘマトも低いので貧血傾向ですね。
ただこれも食事やサプリ、さらには投薬により現在は制御可能です。
まず愛犬の散歩をされていることにより、紫外線を浴びているかと思います。
これは実は鉄分形成にはいい行為です。後は鉄分同様にビタミンDを摂取されることですね。
もしロカルトロール等のビタミン剤を出されていなければドクターに出してもらうことですね。もちろん食事から補うのもいいです。
多分腎臓や糖尿の栄養コントロールマニュアルが医師会発行であり、病院でいただけるはずですよ。
そちらにビタミンDを摂取するのに適した食材リストと規定グラム中の栄養成分リストが載っていますからそちらを参考にしましょう。
なければ本屋さんで栄養成分表が売られています。数社から出ていますので、そちらを購入してください。
クレアチニンは筋肉が出す老廃物で、活動強度が一定の場合にクレアチニンが上昇すれば腎機能の低下を反映するものと考え腎機能の指標として用いられます。腎機能の低下がなくても運動が多くなればクレアチニンは上昇しますが、お父様にとって大切なのは腎機能の低下を進行させないということなので、今回の検査のクレアチニンの上昇が腎機能の低下を意味するものかどうかが重要と考えます。今の運動を続けていて次回の検査で腎機能の低下がみられるようであればカロリーの見直しや運動の見直しが必要かも知れません。お父様のように運動量に変動がある場合はクレアチニンの上昇が腎機能の低下にすぐ結びつく訳ではないことをご理解ください。
腎性貧血の治療は造血ホルモンの注射が必要です。腎機能の低下が原因ですので食事でどうなるものでもないでしょう。
>腎臓病からの貧血らしいですが食事からはどうにもならないのでしょうか?
>血清鉄があり L 19 (54-181)
腎臓の血流が減ると赤血球を作るエリスロポエチンが減少し、腎性貧血になりますが、お父様の場合、蛋白制限を守っていらっしゃる事によって?鉄分の摂取不足があるようです。
食事から鉄を補給しようとすると蛋白質やカリウムが増加しがちですから、次回の診察まで市販の鉄剤の服用は如何でしょう?
ただし、鉄以外に何が含まれるか、十分な検討後に服用をお勧め下さい。
クレアチニンの上昇ですが、CPKが167と若干の上昇がある事から、散歩の影響が出ているか、打撲等によるCPKの上昇かもしれません。
また、
>HbA1cは5.5 で安定しています
との事ですが、貧血がおありになるので、この値は糖尿病コントロール良好とは判定できません。
自宅で血糖は測定されていますか?
どちらにしても、少し散歩の時間を減らして、食事療法はこのまま、鉄分の補給を考慮と言う事で、来月の受診まで様子を見て良いと考えます。
しかし、CPKの上昇原因(この程度はたいしたことではありませんが…)がはっきりしませんので、お父様のご様子をよく観察され、変わった様子があるようでしたら、直ぐに病院受診をお勧めします。
次回Crの値が下がると良いですね。
お大事に。
http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/inter3.dir/information/kidney_semina...
4ページから腎臓病と貧血の関係が説明されています。
追記:ここで100%の回答を得るのは無理なのはご承知でご質問と思いますが…
以前のご質問で、HbA1cは良いのになぜ尿糖が出るのか?とご質問ですよね?
貧血の場合はHbA1cが糖尿病の評価に使用できないのは前述の通りです。
インスリンをご使用のようですから、血糖のコントロールが十分かどうか、医師とご相談下さい。
心臓や足の動脈硬化もお持ちのようですから、CPKがもっと上昇すると詳しい検査もあると考えます。
次回からは、ここでご質問の事を医師にお尋ねになるのが一番と思います。
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