2012年3月19日月曜日

トマトの健康に良い点を教えてください。

トマトの健康に良い点を教えてください。







トマトの栄養① ~リコピン

トマトに含まれるカロチンの一種で、トマトの赤い色素。リコピンは、老化の大きな原因とされる活性酸素を除去してくれる抗酸化物質です。リコピンの抗酸化能力は、有名なβカロチンの2倍、ビタミンEの100倍といわれています。

偏食や飲酒、ストレス、紫外線などで活性酸素が増えると、体はいわゆる「サビた」状態になります。過剰になると正常な細胞まで破壊するようになり、これがガンや老化、動脈硬化の原因と考えられています。リコピンは、この活性酸素を除去する働きがあるのです。

リコピンには、メラニンの生成を促す物質の発生を抑制する働きがあります。また、皮膚に含まれるリコピンは肌を守る働きがあり、紫外線からのダメージによってできるシミやしわ、そして皮膚ガンの予防にも役立つと考えられています。





トマトの栄養② ~ルチン

ルチンは蕎麦に多く含まれている成分ですが、トマトにも含まれています。ルチンは植物に含まれる色素成分フラボノイドの一種で、毛細血管を強化して内出血を防ぐ働きがあります。血圧や血糖値の降下作用、膵臓機能の活性化作用などがあることも報告されています。

ルチンは毛細血管を強化する働きがあり、血栓を防いで血流をスムーズにしてくれるため、高血圧や動脈硬化などを改善を助けます。ルチンはビタミンCを正しく吸収し使用するのに欠かせない物質で、ビタミンCがコラーゲンを維持する働きを助けます。そして、コラーゲンの合成を促進して肌のシミやシワ、たるみを防いで肌の老化を予防します。ビタミンCは抗酸化作用が強く、免疫力を高める効果があるため、ルチンの摂取は風邪やガンの予防にもなります。

また、ルチンはアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌速度を遅らせるため、アレルギー治療薬として利用されています。



トマトの栄養③ ~ナリンゲニンカルコン(NGC)

ナリンゲニンカルコン(NGC)は、トマトの成分を研究する過程で偶然発見された成分で、ケチャップやトマトジュースなどの原料になる加工用のトマトの皮に含まれるポリフェノールの一種です。

このナリンゲニンカルコン(NGC)は、スギ花粉だけでなく、ダニ、ハウスダスト、ヒノキ、ブタクサなどのアレルギーを改善する働きをもっています。

ナリンゲニンカルコン(NGC)は、ヒスタミンの放出そのものを押さえる働きがあるので、抗ヒスタミン薬の一段手前の段階でアレルギー症状を抑えてくれるのです。しかも、食品なので、副作用の心配もなく、お子さんにも安心です。

しかし、ナリンゲニンカルコン(NGC)は、生食用のトマトにはほとんど含まれておらず、加工用のトマトの皮のみに含まれている成分で、加工用のトマトでも果肉や果汁には含まれていません。そのため、サプリメントでの摂取が理想的です。

ナリンゲニンカルコン(NGC)の効果が出るまでは、数日から1週間ほどかかリます。そのため、アレルギー症状が出る前に摂取しているのが望ましいのですが、アレルギー症状が出てからでも、ある程度の効果はあるようです。



トマトのその他の栄養

トマトには、成人病やガンの予防効果があるとされるビタミンA、風邪の予防に効果的に働くビタミンC、脂肪の代謝を円滑にするビタミンB6、血液中の塩分を排出し高血圧予防に効果的なカリウムなど豊富に含まれています。ビタミンHとPは、お互いの相乗効果を発揮し、細胞と細胞をつなぐコラーゲンを作ったり、血管を丈夫にしたりしてくれます。

さらに、水溶性食物繊維のペクチンが含まれいて、便秘を改善するほか、老廃物や有害物質を排出する働きを促進し、生活習慣病(成人病)の予防に効果的です。

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